8。「どうぞお願いよパワーを下さい」



ネイホウ!すぶたでございます。
すぶた、道路へ飛び出したのです。
そしたら家の前に人がいて、思いきり体当たりました。
すぶた、ヨーイドンな姿勢のまま、前のめりで固まりた。
頭のてぺんがいたく、頭突きしたみたいです。



「痛ああああいっ!お気をつけあそばせベイべー」
スーパーの袋を提げた茶髪のお兄さんがしりもちついて倒れてました。
「ごめんなさい!すぶた頭突きかましたのです!ごめんなさい!」
オカマなのです。鼻ピしてます・・

「ユーは!」
「あなたは!」

二人一緒に叫びた。
オカマ兄さん、アジアンぐぴ売りつけセンターのバイトさんなのです。

「大丈夫ですか、草野さん」
すぶた、驚いて、オカマ兄さんの腕つかみました。

「キミはあの時のキテレツ少女・・・なぜここに?」
兄さん、口が∞の字開きです。

「草野さんこそなぜここに?・・田辺さんでしたか?」
すぶた、人の名前覚えるの苦手なのです。

「ちゃんと前見て出なきゃダメでしょう。キホンよ、キホン」
オカマ兄さん、イテテ胸を押さえながら立ち上がました。
「アタシが子猫チャンだったらどーするつもり?
踏みつけられてペチャンコになっちゃうぅ」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
子猫には見えなのです。
「すぶた、頭突きしたのです。どうか家へ入りてお休みください」
「バイトくんです」
オカマにいさん、突然、背筋伸ばしてペコリしました。
「すぶたです」
すぶたもペコリ。
「でも今日はバイト無いの。こーいう者よ」
バイトさん、お知りのポケから財布出し、カラフルなお手製名刺くれました。
「これは・・たんぽぽなのです」



名刺には、たんぽぽとハートが描かれです。
「ぶー、残念。それは
『食虫多肉倶楽部』のロゴよ」

「食中だ。肉くらぶ・・・」
「へんなところに゛。を入れてはいけない」
「なんですか?おいしかたのです?」
すぶた、驚きで二歩下がたのです。
バイトくんの額と首が流れる汗でテカてます。スワロフスキの鼻ピもギラてました。
「お肉ばかりてはいけなのです。野菜も・・」

「すぶたああああー、待つのですー!!」
そのとき、兄ぶたが玄関を飛び出て来ました。

「あ!」
「あ!」

突然の出会いでした。
バイトくんと兄ぶた、目を見開いて立ち止まり、見つめあていました。


「てなもんくん・・」
「こぶたちゃん・・」

どちらともなく抱き合う二人。
それはとても暑苦しい姿でした。
すぶた、見ているだけで変な汗でました。




「よく来てくれたのでつ。ささ、おあがりくださり」
兄ぶた、バイトくんを抱きかかえるように玄関をあけました。
「すぶたも来るのでつ。この人は・・」
「すぶたちゃんとはもう仲良しよん」
「そうなのでつか」
兄ぶたとバイトくん、同時にクルと振り返るて、ニカ笑いたです。
うなされそうな笑顔でした。
すぶた、十歩後退しました。
汗だくな二人の顔になぜか、白く溶けたぐぴさんのかたまりが
ついてたの、すぶた見たのです。



兄ぶたとバイトくんの後を影のようにつけながら、
すぶた、兄ぶたの温室に入りました。
驚いたのです。知らな間に、温室、植物園になてました。

「お邪魔しますぅ」
バイトくん、踊るみたいに腰くねらせて温室見渡してます。
「まあ!なんてイキのいいネペンテスちゃんかしらー。つやつや〜」
バイトくん、垂れ下がった緑ひょうたんみたいの指先でつついてました。



「てなもんくんの温室にあった赤いウツボカズラの交配種、綺麗なのでつ」
「どれ?六甲×赤アラタのことかしら?増えたらこぶたちゃんにあげちゃう」
「ワクワクなのでつ〜」

すぶた、二人がなにいてるか全然わからのです。
兄ぶた、いつのまにか変な植物にこていて、バイトさんはその変な仲間ようです。

「すぶた、この方に頭突きしたのです。痛くないですか?」
すぶたの頭突き、かなり有効なのです。

「え゛!これわなんという失礼を!!」
兄ぶた、驚きて、バイトさんの体まさぐりました。
「すぶたの頭突きわ凶器なのでつ」
「大丈夫よ肋骨折れたくらいだから」
笑うバイトさん、頑丈なのです。以前兄ぶた、アゴ割りました。
「おお、なんということでしょう。きっと複雑骨折しているのでつ」
兄ぶた、医者行きましょうとオロオロです。
「ジョーダンよ。サーフィンで鍛えてますから」
バイトさん、わき腹をパン叩いて渋い顔なりました。
「い、いや、しかしでつ・・」

「げろげーろ。これまたイカレたプルプレアちゃんじゃない?」
バイトさん、今度はコップにはいた緑ホラ貝なでますた。
「血脈みたいでキモかわいいわん」
「サラセニアの交配種だと思うのでつ。特定できまつか?」
兄者とバイトさん、二人で中を覗きてました。



「てゆーかてゆーか、フツーのベノサ・ベノサかしら?
サラセニア交配種は数百種類あるのよん。ゲロわかんなーい」
「げろげーろ」
「げろげーろ」
カエルか。すぶた、小さくつこみました。

「そういえば、こぶたちゃんにおみやげを持ってきたわ」
バイトさん、スーパーの袋から植木鉢を出した。
ぬれた新聞紙で包んであて、厳重なのです。
「プルプレアとドラモンディの交配種よ。ゲリカッコいいしょ?」
新聞紙の中は、ツノのようにな緑袋が立ちてました。



「なんなのですか?このラッパクサ」
すぶた、あまりのわからなに、半歩近づいてしまいまた。

「食虫植物なのでつ」
「ショクチュウ・・」
「虫を食べる植物でつ。てなもんくんわその道でわ
とてつもなく無名な人だが、ご近所の会長さんなのでつ」

「例えばそうねえ、これ」
バイトさん、黒いポツトをさしまた。
ディオネア・マスキプラていうのよ。葉がサメの口みたいにギザギザでしょ」
すぶた、思わずのぞきこんでました。



「ほんとです。なんか凶暴な感じます」
とてもかわいいです。
葉の周りにトゲトゲあて、開いてるのも閉じてもあります。

「通称、ハエトリソウいうでつ」兄ぶたいいました。
ハエ捕りそうな気はしるのです。



「この葉に触ったとたん、パックリ閉じて、
消化液でドロドロに溶かされちゃうんだから」
バイトさん、開いた葉を指で何度かつつきました。
とたん、パクと両側の葉が閉じて、植物、バイトさんの指はさんdあ。

「あ!」
「抜けねえ!食われてる!」
バイトさん、指を抜こうともう片方の手添えてひぱりたです。
「大丈夫かてなもんくん!」
兄ぶた、バイトさんを助けようと、その手を思い切りひぱた。
急に持ちあがたバイトさんの手、戻そうとする反動で、思い切りラックの角に打ち付けられまた。

「いっでえええええええよぉ!!」

バイトさん、本気で叫んでました・・・・。
・・すぶた・・・笑うところですか?

兄ぶた、あやまらず、両手上げて草野さんのポーズで口笛ふくマネしました。
あ。すぶた、思い出したのです。このバイトさんん、草野さんちがうです。
それぞれに、寒い沈黙ありました。

「う゛う゛・・このディオネアやネペンテスは消化液をゲロダシ、
サラセニアは酵素細菌の液をクソ溜めて溶かすのだわさ」
眉間にシワよせて両手を押さえ、バイトさん、耐えてました。
下品な人す。ケガだらけなのです。



「ハエトリソウ、可愛いのです」
すぶた、とても気に入りました。



「最近、彼の主催する食虫多肉倶楽部の集会へ出入りしているのでつ」
兄ぶた、笑顔満面です。
「すぶたちゃんもどう?ゲロ楽しいわよ」
バイトくんも急に、猛烈な笑顔なりました。歪んでてコワいのです。
バイトさん、グピはシロウトだけど、ハエトリ詳しいみたです。
でも、すぶた、見つめあう二人がとても怪しいく見えるのです。

「お肉くらぶ、男ばかりではありませんか?」
「まあねえ、そういえばそうよねえ。すぶたちゃんには・・」
「暑くて汗臭いところではありませんか?」
「生い茂ったビニールハウスだからねえ。人が集まればそうかしらねえ」

生い茂った・・

「絶対イヤです!」
すぶた、お断りました!
まるまるなお肉いぱいの男たちでむせ返る食人クサのくそバエくらぶです。
兄ぶた、最近帰りが遅いとおもたらそんなふしだら場所に出入りしていたのです。



「まあまあ、そうムキにならないのでつ。
この子、飼っていたアジアングッピーが一斉オチして、落ち込んでいるのでつ」
兄ぶた、説明はじめました。
「おおー、あの売れ残りちゃんたち、死んじゃったのねん」
まだバイトさんの顔にもついているのです。
すぶた、二人から離れて入口を背にしていました。



「あの売れ残り?」
「すぶたちゃんてば、あたしが担当の日に来たから」
「おおー、そうだったのでつか!」



さきから二人盛り上がぱなしです。
すぶた、アジアンさんたちのことと、兄ぶたぶたれたのに
オカマ骨折、ハエトリ打ち身で混乱中なのでした。

「すぶた、これあげるから元気出すのでつ」
兄ぶた、ハエトリソウくれました。

「すぶた、嬉しいです」
兄ぶた、ハエトリくれたのです。
きと、ぶたれたおわびなのです。
すぶたも背負い投げしたでおあいこなのです。
「それから、この二つもあげる。機嫌直すのでつ」



「綺麗です」
兄ぶた、ゴム草みたいな小鉢と、おとぎ話みたいな小鉢くれました。
すぶた、ちよつとだけ明るい子になりたです。




こぶたちゃん注意報

草野さん・・
おそらく「スーパーひとしくん人形」をさしていると思われますがよくわかりません。

食虫植物・・
貧栄養の土壌に自生しているため、栄養を補う食虫機能が備わった植物。もちろん人は食べません。
家庭園芸では、肥料はやらず、無理に虫もやらないのが維持の秘訣です。

ネペンテス・・
通称ウツボカズラ 主に東南アジアや南米の熱帯地域に自生している食虫植物。
熱帯高地に分布する耐寒品種もあります。日本では戦前から品種交配されて来ました。
ネペンテス・ロッコーはその代表種です。

サラセニア・プルプレア・ベノサベノサ
プルプレアの亜種は、北方産プルプレア・プルプレア、南方産プルプレア・ベノサに二分されますが、
これらの更に亜種・変種となると複雑でよくわかりません。交配種も多数あります。

ディオネア・マスキプラ・・
通称ハエトリソウ 元はノースカロライナ州のみに自生。
ロゼットタイプ、トリフィド、赤系、いろいろな種類がありますが、全てVer.です。


サービスカット



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