最近見たDVD 2004.02.22−03.03       BACK

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タイトル 公開 監督 出演 脚本
「千と千尋の神隠し」 2001 宮崎駿 (声)柊瑠美、菅原文太他 宮崎駿
「ゴジラ対メカゴジラ」 2002 手塚昌明・浅田英一 釈由美子、宅間伸他 三村 渉
「ガメラ2レギオン襲来」 1996 金子修介・樋口真嗣 水野美紀、永島敏行他 伊藤和典
「キングコング対ゴジラ」 1962 本多猪四郎・円谷英二 有島一郎、高島忠夫他 関沢新一
「トゥームレイダー2」 2003 ヤン・デ・ポン アンジェリーナ・ジョリー他 ディーン・ジョーギャリス
「ウルトラQ・4」 1966 野長瀬三摩地他・的場徹他 佐原健二、桜井浩子他 金城哲夫他
「モスラ」 1961 本多猪四郎・円谷英二 小泉博、ザ・ピーナッツ他 関沢新一
「ウルトラQ・1」 1966 円谷一他・小泉一他 佐原健二、桜井浩子他 金城哲夫他
「モスラ対ゴジラ」 1964 本多猪四郎・円谷英二 宝田明、星由里子他 関沢新一
「三大怪獣地球最大の決戦」 1964 本多猪四郎・円谷英二 夏木陽介、星由里子他 関沢新一
「キングコングの逆襲」 1967 本多猪四郎・円谷英二 天本英世、浜美枝他 馬渕薫
「ゴジラXモスラXメカゴジラ 東京SOS」 2003 手塚昌明・浅田英一 金子昇、小泉博他 手塚昌明
「ウルトラシリーズトライアル・エディション」 2005 TVスタッフ TVキャスト TVスタッフ



「千と千尋の神隠し」(2001)

久々に見ました。DVDはやっぱり赤っぽくて夕焼けのよーでしたが、すぐに馴れたとゆーか。(^^;
DVDが映画より赤いというか、明らかに赤いのは、なんだか説明を見ても全然分らんので、そこらで検索して下さい。

両親と引越し先への移動中、道に迷い、神さまの温泉場に入ってしまった千尋が、豚にされた両親を元の姿に戻してもらい契約による千尋という名前を返してもらって元の世界へ帰る。大ヒット作品ですね。

改めて見ると、想像力に溢れた映像の数々に圧倒されてしまいますが、ひとつひとつのエピソードに脈略は無く説明もありません。映像に見惚れ、話自体は進行して行くのでなんとなく最後まで進んでしまいますが徹頭徹尾、見事なほど意味不明です。

最たるものがラストシーン。
恐ろしいはずの銭婆はなぜか優しいばばあで、一息ついた千を龍の姿になったハクが迎えに来ます。ハクという存在自体分からん。川の主なのに川が無くなって温泉の婆に魔法を習いに来ている?魔法の修行をしている様子も無いし、覚えてどうするのやら動機も不明。湯婆婆と銭婆は双子だというけれど、なぜ仲が悪いのか、仲が悪いからどう争っているのかという説明も無く、そもそも湯婆婆の息子という巨大な赤子の父親は誰だ?ハクが盗んだ銭婆の印鑑はなんだ?なぜ印鑑に湯婆婆がハクに飲ませたという変な虫がくっついていたのだ?なぜそれを踏み潰してエンガチョするのだ?なぜハクは千尋を覚えていたのだ?なぜイベント会場のようになった温泉場で千尋は豚の中に両親はいないと言い切ったのだ?
名前がひとつの呪詛になっている以上、ただのブタと言い切ってしまえばいないことになるのかもしれませんが、千尋の言い方は、この中にいないけどどうしよう?みたいな途方に暮れたようすで、明らかにいないと分っていた。

なんとなく説教ぽいといいますか、教科書のようなメッセージのにおいが全体に漂っているため、正しいものを見抜く曇りの無い目がどーのとか、そんな切り口からさまざまな仮説が述べられていますが、その実、この物語を解く鍵は劇中には何もありません。

本当のところ、少女が働いて成長するという話でもありません。
千尋は千という少女に変わったとたん、中身まで変わっており、成長とは過程を見せる作業である以上、これは成長ではなく変貌です。

明らかに物語自体が登場人物たちの背景にある意味や行動を考えておらず、物語のアウトラインに沿って、あらかじめ頭の中に浮かんでいた映像の数々や、練りこんでいくうちに思いついたエピソードを羅列しただけの話です。神さまの湯場で働いているキミたちはなんだね?という根本的な疑問さえ分らずじまいで。

ですから、もの書きというか、ストーリーを考えたり構成したりする職業の人、内容の整合性で出来不出来を判断する人、あるいは冒険活劇を期待して見た人にとっては三流映画だったでしょう。

ではこの映画の目的はなんだというと、記憶の断片として残る映像のかたまりを見せることです。映画館で見た昔のアニメて、断片的な映像が大人になってもずっと残っているでしょう?あれですよ。浅瀬を走る電車、水の中から飛び出す龍、壁沿いに垂直に向かってくる龍、宿に渡る橋、吹き抜けの旅館、嬌声と喧騒、猥雑な雰囲気が漂う温泉宿、エレベーター、温泉の風呂釜。子供が映画館で見たらずっと頭の片隅に残っていきそうな映像の数々はまさに圧巻。この想像力は本当に素晴らしい才能です。

自分の孫に見せたい映画を作った。宮崎駿監督は公開前そう語っていました。その通りなのでしょう。いつまでも記憶の断片に残る映像、それを見せてあげたかったのでしょう。ただそれだけの映画なんですよね、きっと。

映像優先でストーリーや背景は手抜きしてもいいのか?これが「千と千尋の神隠し」を傑作と呼ぶか駄作とけなすかの分かれ目です。このように大勢の人が見るような一般的なものでは無いと思うのだけど、ジブリブランドへの信仰かな。

アメリカでは受けなかったようです。千尋が千になるだけで意味不明なのに、ストーリーそのものが全く分らない。受けるわけないよね。一般受けしないのにアカデミー賞をとった。オリエンタルなイメージの豊かさ、外人の批評家に受けそうな題材だったからですかしら。

わたしは大好きです。大傑作だと思います。でも、そう思わない人が多いのも事実でしょう。チラと検索してみたら、もののけやラピュタを引き合いにして駄作だとか言う人の多いこと。バッカじゃねーの。

銭婆が仲間たちと編んでくれた髪留めは、現実に戻ってからも残っているのかなあ?一体なんのためのお守りだったんだろうね。

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「ゴジラ対メカゴジラ」(2002)

これがー、平成ゴジラの最高傑作と巷では言われているものらしーでーす。
平成元年は1989年ですが、大抵は復活した「ゴジラ(1984)」以降の作品を指すよーです。あるいわ「ゴジラ1984」から「ゴジラVSデストロイア(1995)」までが平成VSシリーズで、「ゴジラミレニアム(2001)」以降は別のくくりなのかもしれませんが、どーでもいーや。

いまや「とっとこハム太郎」の併映として不動のポジションを確保しつつあるゴジラですが、代わりにウルトラマンでもやったらハム太郎も少しは楽が出来るのに。悪口はどれだけでも書き連ねることが出来ますが、最小限にしておきましょう。

ゴジラとは理不尽な存在でございます。
水爆実験の申し子で放射能光線を吐く。おめーの歯はなんで溶けねーんだよ。おめーの喉はどーなってんだよ。おめーの腹は原子炉かよっ。真面目に考えたくもないことです。またそんなことを劇中に感じさせてしまっては製作側の負けです。

だからこの映画は負けたんだと思う。
久々に見るゴジラは、確かにオプチカル処理など目を見張るものがあります。
でもダメだ。もーなんちゅーかねー、メカゴジラが光線とかロケット弾とか発射するでしょ。それを棒立ちで待ってるんですよ。指一本動かない。自主映画の指人形だって、もうちょいまともだぜ。攻撃されてる間もほとんど動かない。キミは一応、生き物なんじゃないのかね?生存本能とか恐怖とか無いのかね。ミサイルが爆発してもかすり傷にもならんのかね?放射能光線を吐く時点で既に生物ではないわけですけれど、演出としてどーいうつもりだろう。

本作は1954年第一作の続編という設定です。またかよ。ずっとそうだ。何本作っても永遠の第二作で、二作目に設定してるのは、単にゴジラという存在に対する説明を放棄しているだけ。子供が出来たり成長したりしながら結局は最初に戻しリセットを繰り返す。つまらない過去は水に流そう。平成シリーズほんとにつまらないし。

「ゴジラVSメカゴジラ」というタイトルの作品だけで既に3作目。怪獣映画って基本的に怪獣対怪獣のバトルで、ゴジラの相手が未知の力を持った強大な敵だからこそ手に汗握るわけですよ。既存のメカゴジラとアニメチックなバトルをどう展開したって、ハラハラもドキドキもしねーっちゅーの。

人間VS怪獣が描けるほど東宝は割り切っていない(ゴジラは基本的にB級映画だろーに、なんか崇めまくってステロタイプの薄っぺらい世界平和だの政治だの核だの表面的な大作にしすぎてる)し、新怪獣はダッサダサでこけおどしなやつばっかり。結局過去の遺産であるモスラやらキングギドラやらラドンやらメカゴジラを引っ張り出さざるをえない。
もうやめちゃえよ。

と思ったんですけど、この映画、すごく好きになる方法を発見しました。(DVDでしか使えないんですけど)
最初から音声をオーディオコメンタリー(釈&手塚ヴァージョン)にして見ましょう。
映画のセリフなんか聞かないでいーから、ひたすら釈の話に聞き入りましょう。

感動します。ゴジラという世界的な映画出演のプレッシャーで吐いた話、自衛隊の訓練を受け筋肉痛で動けないまま撮影した話、途中で倒れ救急車で運ばれた話、撮影中は全く見られなかった(もちろん合成のため)機龍(メカゴジラ)への熱い友情。釈さんの話を聞きながらだと、ものすごくつまらなかった映画が一気に魅力的なものへ変貌してしまうから不思議です。

釈由美子には不思議ちゃん系の天然な人というイメージがあるのですが、以前から、あれは計算して演じてるキャラで、実際は違うというウワサがありました。
こうやって、キビキビと受け答えする釈さんの声を聞いていると、随分頭の良い人だなあと思います。ご自身でも「TVとは違う」自分を感じてほしいとおっしゃられてました。

映画の中の釈さんはストイックで無表情なキャラなので、映画でそれを感じるのは難しいかもしれませんけど。

釈のコメントに尽きる映画なので、映画自体は駄作だと思います。暴走、エネルギー切れとくれば、エヴァ的に次は覚醒でしょー。臆面も無く、よーやるわ。

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「ガメラ2レギオン襲来」(1996)

平成ガメラシリーズの第二弾「レギオン襲来」です。

「ガメラ・大怪獣空中決戦」(1995)では日テレと組みマスメディアの怪獣報道シミュレーションを。そしてより捕獲しやすそうなギャオスを生け捕りにしたい日本の下心と、邪魔なガメラの「排除」を見事なアングルと造型で見せてくれました。福岡ドームでのギャオス捕獲作戦は楽しかったです。ずっと、こんな怪獣映画が見たかった。

「ガメラ3・イリス覚醒」(1999)では夜の渋谷に怪獣が落ちるという夢のような話を、日本映画最高峰の技術で見せてくれました。炎上する渋谷、京都、どちらも凄い迫力です。イリスの飛行シーンも幻想的で美しかった。映画自体は、金子監督の伝奇嗜好と倒錯した性癖(笑)が、樋口特技監督の集大成をぶち壊した感じです。

シリーズの最高傑作は、この「レギオン襲来」でしょう。自衛隊全面協力での対怪獣日本防衛シミュレーションです。
まず相手方の怪獣がギャオスという過去の遺産ではなく、レギオンという新怪獣であることが強みです。レギオンという名前は聖書からの引用です。

この怪獣は、巨大草体と共生しシリコンを食べ繁殖して行きます。レギオンは種子にくっついて他の惑星へ繁殖に旅立つ。草体はレギオンに運んでもらい惑星内を移動する。どちらも種子の打ち上げと種族繁栄が最終目標です。レギオンはシリコンをエサに酸素を作って草体へ供給します。このあたり怪獣映画としては新しい試みの連続でワクワクします。

草体は巨大な花を咲かせ、やがて種子を宇宙へ打ち上げます。種子が打ち上がると爆発で都市が消滅するので、地球の守護神たるガメラはこれを阻止するために現れるのです。ところが、レギオンはチビッコいやつがいっぱいいて、ガメラの全身にとりつき、噛み付いて攻撃するからさすがのガメラも逃げちゃう。札幌のデパートに咲くマンモスフラワーが美しく不気味だ。死んだチビレギオンを解剖して構造を分析、習性も分析して対策を立てるところがなんとも現代的です。俺たちには知恵があるんだ。

レギオンは電磁波に反応する(敵だと思う)ので大都市に現れる。ガメラは種子の放出を阻止しに現れる。
なぜそこにいるのか、目的がハッキリしていて観客も迷いません。そして親レギオンの圧倒的な強さにタジタジのガメラ。がんばれーガメラー!
カメラワークが良くて、造型もうまく、怪獣同士の戦いも手に汗握ります。こんなに本気で作ってくれると子供の映画なんて言ってられないぞ。

今見ると、映像は多少古くて、文句もあるんですが、それでも凄い。

支笏湖付近に落ちた隕石は、草体とレギオンの姿で札幌に姿を現し、続いて仙台へ移動します。種子打ち上げは阻んだものの、仙台は消滅、ガメラも黒こげになって活動停止。このままでは首都東京が狙われる。自衛隊は総力を挙げて利根川に防衛ラインを築き、レギオンを阻止すべく結集します。本物の輸送車と戦車で構成される自衛隊は存在感があり頼もしい限りです。

ところがどっこい。いわゆるハードウェアが充実しているだけに、薄っぺらい自衛官の描写は「頂けない」の一言。
せっかくよく出来た脚本なのだから、元自衛官のアドバイザーでもみつけて、生活感のある描き方が出来なかったのだろうかと悔やまれます。
よく分らないですが、利根川防衛ラインとゆーのもどーなんだか、軍事マニアの間では「よく出来た怪獣映画」としてではなく「ダメな軍事シミュレーション映画」として評価されているみたい。事実、こんな自衛官いねーよ、とシロート目にも分ります。このあたり、とても残念です。

欲をいうなら、レギオンの皮膚感も、あとちょっとなんとかして欲しかった。
逆に言えば、そこまで本気で求めてしまうほど良く出来た映画なんです。レイバー隊の面々でも出しちゃえよ伊藤!とか罵倒したくなっちゃう。

ヲタクが集まって怪獣映画を作ると、一般の人にも評価して貰おうなどとは考えず、ひたすら裏設定だのスクリーンの隅を横切るスタッフだのに凝ったりしますが、マニアが集まれば、少なくともこれだけのものは作れるという見本だと思います。

飛び去って行くガメラを自衛隊員たちがパラパラと敬礼で見送るラストシーン。わたしも敬礼でガメラを称えました。やっぱヒーローだよね、ガメラ。
傷つき倒れるガメラ、ガメラ復活を祈る仙台の子供たち、そして集まってくる大地のマナ。俺たちは大人になってしまったけれど、子供たちのヒーロー、ガメラはここにいる!

まだブレイクする前の、今はしたのか?水野美紀が主演です。

邦画のDVDソフトは超高いのですが、これは多少安目。でもDVD特典は予告編くらいです。これならレンタルビデオで見たほーがいいぞ。

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「キングコング対ゴジラ」(1962)

ゴジラ初カラー&初シネマスコープ、東宝30周年記念作品。
円谷英二が特撮の道を目指したきっかけ「キングコング」を自ら手掛けた記念作品でもあります。

「ゴジラの逆襲」で氷漬けになったゴジラが氷塊から復活、一方スポンサー「パシフィック製薬」タコ部長の指示で南海の孤島ファロ島へ「巨大なる魔神」探索に出かけたTVクルー2名は・・。
パシフィック製薬宣伝部長多胡こと有島一郎のエキセントリックな快演と、TVクルー、高島忠夫・藤木悠の東宝コンビが実に良いです。三人の前じゃ日米を代表するモンスターも影が薄い。10代の浜美枝、若林映子さんも綺麗です。お二人は日本人ではたった二人のボンドガールなんですけど、若林さんは007の時のほうが綺麗かも。

高島忠夫の妹が浜美枝で、その恋人が佐原健二。二人は高島忠夫と同じアパートにいるんだけど、妹のとこへ行ってメシを食わせて貰うのに、「ボクのほうがビフテキ小さいじゃないかっ」。ビフテキ・・。なんのことか分りませんでした。ボインとか死語はたくさんあるけれど、なかなか思いつかない言葉です。さりげなく時代が反映されてて面白い。今では歌ってはいけないよーな差別的な歌も大音量で流れてました。日本のラジオがなんでファロ島とやらで聞けるんだっ!この頃の怪獣映画の名物、南海の孤島のエッチくさい踊りも存分に楽しめます。

キングコングも大ボケで、頭をかいてすごすご逃げ出したり、ゴジラから徹底的にいたぶられ続ける。サルなのでサル知恵は働くらしく、姑息な技を使うのですが、結局歯が立たず逃げまくりの死んだフリで。自衛隊も官民一体になって現場の裁量権が高い。ほのぼのしてます。怪獣も役者も背景に笑いがあって楽しい。前年に世界同時配給のミュージカル?「モスラ」を大ヒットさせ、アメリカを象徴するモンスター「キングコング」まで連れ帰った高揚感に満ちています。
晴天なのに、いきなりキングコングの周囲だけ雨雲がわいて雷が落ちるのも笑える。B級テイストと役者陣の軽妙な演技が世界の二大モンスターを脇役にしちゃってます。脇役な上、サル知恵を回すもんだから本国は当時、大激怒したとか。そのかたきを「GODZILLA(1998)」で返したのけ?

観客動員数はゴジラ映画史上最高の1,255万人、キングコングの使用料が当時の金額で8,000万円という超大作です。
ハム太郎の付属映画になる前の「ゴジラXメガギラスG消滅作戦」(手塚昌明監督)が125万人だったのと比べると、いかに映画が娯楽の中心にあった時代なのか想像出来ると思います。

オーディオコメンタリーは藤木悠と助監督。なにをしゃべってるのか分らなかった。がっかりだ。しかし高いね。本当はモスラ対ゴジラとか欲しいけれど気軽には買えない値段です。付属の小冊子に東京製綱とタイアップしたポスターが載っており、世界に誇る東京ロープと書いてありました。映画にピッタリで笑った。なんでかってのは自分で確かめてみてねっ!

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「トゥームレイダー2」(2003)

試写会は皇太子ご夫妻もご覧になられました。アンジェリーナ・ジョリー主演「ララ・クロフト/トゥームレイダー」の続編。
アンジェリーナは国連親善大使なのだそーで試写会もチャリティ。募金はボランティアに使われたとのことです。アンジェリーナのボランティア活動は前作のカンボジアロケで難民の子供と接したのがきっかけとか。ニュースで(てゆーか「めざましテレビ」で)見ただけですが、タトゥーを入れた腕でシックなドレスに身を包み、雅子さまと固い握手を交わすアンジェリーナて、ちょっとカッコ良かったですね。

今回の監督はヤン・デ・ポン。「バイオハザード」と同じく日本ゲームの映画化です。ゲームには疎いので、これがゲーム「トゥームレイダー2」と、どれくらい関わりがあるのか知らない。展開はゲームぽいですが、この通りならクソゲーだね。

どう考えても希薄そうな映画なので、音声は日本語、字幕をオーディオコメンタリーにして拝見しました。
コメンテーターはポンちゃんです。さすがポンちゃん、場面場面の撮影方法について、非常に細かい裏話が続きます。なにげなく見ている映像1つ1つを重ねて行くことが、どれほど大変なものであるかよく分りました。例えば海。同じ日同じような時間に撮影していても、カメラが違う方向に向くと海の色は全く違ってしまう。そのため違和感が無いよう海の色全体をデジタル処理で統一したとか、水中のシーンは実際撮影するよりCGのほうが本物らしく見えるとか。

そんなポンちゃんの苦労もあって、映画自体はそつなく進み、そつなくエンディングを迎えます。
今回ララが挑むのは「パンドラの箱」探し。題材が題材なだけに、まるでインディ・ジョーンズのミニチュア版ですね。スケール小さい版といいますか。シリーズ2作目ですから、前作よりお馴染みのキャラも出演。

でもさあ。ヒット映画を監督するってのは、運もあるんでしょうねえ。先に良い企画と本が無いとなあ。監督一人の力量ではどうしようもないことですよね。ポンちゃんは結局「スピード」だけの人だったのかて言われかねないし、「スピード2」の失敗を未だに引きずってますな。あれだって主演がキアヌ・リーブスだったら全然違う印象になってたかもしれないし、「ゴジラVSグリフォン」にお金を出してくれる人がいたら超ヒットしてたかもしれないし、これだってララがアンジェリーナじゃなかったらまだ・・てゆーかアンジェリーナのアクションは凄いですし、彼女抜きにララ・クロフトは語れないのでしょうが、別に語りたくもなく、結局内容には触れずじまいで終わりますけど。(笑)

自分の好みで言うと、オリエンタルムード漂うサイモン・ウェスト監督第一作のほうが好きかも。どっちもサラッと見終わって何も残らない映画です。

せっかく久々の非怪獣映画だと思ったら同じようなもんだったか。
DVD特典は盛りだくさん。悪いけど見る気にもなれないです。

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「ウルトラQ・4」(1966)

ウルトラQは円谷プロが始めて手がけたTVシリーズで、同年放送されたウルトラマンの前身というべき30分ドラマです。モノクロです。
主役は星川航空のパイロット万城目淳(佐原健二)、その助手戸川一平(西城康彦)、友人の毎日新報記者兼カメラマン江戸川由利子(桜井浩子)の三人。準レギュラーで白髪のドンキングみたいな一の谷博士と新聞社関デスクも登場。事件に関わっていきます。

今回の第四集では13話から16話までを収録。古い作品ながらデジタルリマスターされたクリアな映像に驚きました。タイトルもカッコ良いし音楽も良い。白い巨塔、東教授でお馴染み石坂浩二のナレーションもステキだ。

13話・ガラダマ
隕石から発見されたチルソナイトを調べるため、いかにも怪しすぎる一の谷博士は万城目にヘリを出させ落下地点を調べに行くが・・
ドラマ部分は丁寧に作られており、隕石「ガラダマ」が割れて怪獣「ガラモン」が出るまでは良かったのですが。いや造型という点ではガラモンも素晴らしいです。でも動きがっ。手をブラブラさせたまま三歩進んで二歩下がるとゆーかダムの中をびょんびょん飛び跳ねるだけで、なにが地球侵略だっ!コミカルな映像と役者のシリアスな演技と音楽、石坂浩二のナレーションが全然かみ合わず、なぜかツボにはまって大笑いしてしまいました。

14話・東京氷河期
なぜ突然ウルトラQの、しかも4集を買ったかといいますと、大学の文化祭で上映されていた「カネゴンの繭」が非常に面白かったからです。本当はウルトラマンを買おうと思っていたのですが、ウルトラマンの内容はほとんど今でも覚えているので、どれから買っていいか選べなかったのです。
この「東京氷河期」は文化祭で同時上映された「ペギラが来た!」の続編。
「ペギラが来た!」は物凄くつまらなかった覚えがあるのですが、この続編は非常に面白かったです。特に桜井浩子さんがとてもステキ!ウルトラマンのフジ隊員としてサル顔の印象が強いのですが、こちらはモノクロのせいか、エキゾチックな顔立ちと今見ると新鮮なファッション、カメラを構える姿がすんごく可愛い。雪のセットもモノクロなのでまあグッドです。怪獣ペギラは顔が外人ぽかった。

15話・カネゴンの繭
この話は唯一、桜井浩子さんが出ないっ。なので文化祭の印象と違い、今ひとつ盛り上がりに欠けました。
カネゴンのデザインは良いのですが、話自体は教訓めいてつまんねー。第一浩子ちゃんが出ないんぢゃダメだっ!(ちゃんづけかいっ)

16話・ガラモンの逆襲
「ガラダマ」で封印されたチルソナイトが何者かによって盗み出され、東京にガラダマの大群が迫る。一方チルソナイトを盗んだ謎の男はトラックをヒッチハイクし、椿名山へと向かって行く。チルソナイトの電波をキャッチした一の谷博士は浩子ちゃんご一行とヘリで・・。ドラマ部分は非常に丁寧な作りで、本当に今どきのヒーロー物とは段違いのクォリティなのですが、ガラモンが東京に何体も現れてぴょんぴょん踊りがぶわっはっはっは!ぺらぺらした手でビルをひっひっひっひっ!!こりゃ、こりゃいかん。勘弁してくれ〜ぶひ〜っひっひ。

てことで、桜井浩子さんに萌えっ!

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「モスラ」(1961)

ゴジラ(1954)、空の大怪獣ラドン(1956)と並ぶ怪獣映画の名作「モスラ」です。
1974年の東宝チャンピオンまつりで40分短縮された61分の編集版が公開されたのですが、そちらも未見で、とにかく見るの初めて。わくわくだ〜!

日本の貨物船が時化のため遭難し、乗務員がロリシカ共和国領インファント島で発見されたからさあ大変。
なぜならインファント島は核実験のため放射能で汚染されているからです。ところが保護された乗務員には放射能反応は全く無い。それどころか、いる筈の無い島民に助けられたと言うのです。放射能反応が無い理由について、島民に飲まされた赤いジュース!が原因かもしれないと乗務員は口を揃えます。うーんと思うけど、まいいや。

ロリシカは最初、一切の関わりを否定しましたが、なぜかすぐに調査隊を編成すると訂正が入り、隊長としてネルソン(ジェリー伊藤)がパンナメリカン航空でやって来ます。ロリシカは言うまでもなくアメリカのことですね。

言語学者の中条信一(小泉博)や原田博士(上原謙)も調査隊として出航。ネルソンらとインファント島へ向かいます。この出航風景はエキストラの数に圧倒されます。一方インファント島から救出された乗務員を取材していた新聞記者、スッポンの善ちゃんこと福田善一郎(フランキー堺)は社会部長天野(志村喬)の命令もありボーイのふりをして密航します。

「わたしは貝になりたい」フランキー堺や「ミスター湘南・加山雄三の父」上原謙の動く姿を初めて見たような気がする。
一行はインファント島で原住民と2人の小美人(ザ・ピーナッツ)を発見。ネルソンは二人を連れて帰ろうとしますが、原住民の包囲と調査団の反発にやむなく断念します。一度は断念するものの、ジェリーの執着は強く、再度インファント島へ訪れることとなるのですが・・。

ネルソンことジェリー伊藤の悪党ぶりは、ねちっこい、いやらしい演技で、この小悪党ぶりがドラマ部門を引っ張って行きます。どうもわたしの知っているジェリーと違うなあと思っていたら、ジェリー藤尾と勘違いしていた。(笑)

ジェリー伊藤と共にドラマ部門を支えているのが、小美人ことザ・ピーナッツです。
伊藤エミ・ユミさんのお二人は1959年、ザ・ピーナッツとしてデビュー、その年の紅白歌合戦にも「情熱の花」で出演しました。日頃から同時に同じことを喋るほど似通った双子であり、抜群の歌唱力を備えたお二人の演技はインファント島の妖精にピッタリ。決して美人とは言えないお二人ですが、清楚で気品に溢れたザ・ピーナッツの存在こそが「モスラ」の中核と言っても過言ではないでしょう。ダニーケイ・ショウ、エドサリバン・ショウなどアメリカでの出演や、特にヨーロッパでの活躍など、その才能に惚れ込む人々は日本に留まらなかったザ・ピーナッツ。本作品出演時は20歳でした。

ネルソンが日本へ連れて来たショウで、二人は初めて歌います。
この劇場での様子は圧巻。ネルソンの前口上、観客の熱狂、カゴのような車が宙を降りてくるシーンから扉が開いて「モスラの歌」を歌う小美人。小泉中条とフランキーすっぽんの善ちゃんとの会話、ロリシカがこの調査に乗り気では無かったこと、インファント島の様子など織り込みながらフルコーラス歌うお二人のハモりには、本当にウットリしました。

さて、モスラのもうひとつの魅力。それはミニチュアワークです。
特に小美人を求め、日本へ上陸からの、横田基地、渋谷、東京タワーと続く町並みの細かな描写と幼虫モスラのアングルは今見ても決して風化してはいません。それどころか、今では絶対に出来ない手の掛けようですし、凝りに凝っています。これほど細かく表現されたミニチュアワークは滅多に見られるものではありません。成虫モスラの羽のしなりも今のモスラには無い優雅さです。原子熱線砲の発射が終わった後、さりげなくサングラスを外すフランキー堺など、付随したドラマ部分の演出も細かいです。交通規制にてんてこ舞いな警察の人たちにも、これがパニック規制の基本なんだと唸らされました。でも、車のミニチュアはさすがにちゃっちくて正直、興ざめしましたです。

この映画は、日本初のシネマスコープ、怪獣映画初の総天然色カラーで、2億円をかけて製作されました。コロンビア映画の配給で、なんと全世界同時上映です。コロンビアの意向により、ラストの舞台はロリシカ共和国ニューカークシティへと移り、ニューカークの空港がラストシーンとなります。

モスラの原作は、それまでのミステリー作家から離れ、純文学者3人によるリレー形式で「別冊週間朝日」に連載されました。
「発光妖精とモスラ」なるタイトルだったそうです。

「モスラの歌」は、日本語で書かれた後インドネシア語に翻訳された歌詞に、甲子園賛歌「ああ栄冠は君に輝く」などでお馴染みの作曲家、古関裕而氏が曲をつけました。

東京タワーでの羽化シーン(繭はピーナッツのさや型!)、ロリシカの原子熱線砲など非常に評判の高い本作ですが、もう少しザ・ピーナッツが出てくれるとかなり違った印象になったかも。その場に小美人がいなくたって、羽化は「モスラの歌」が流れる中でやって欲しかった。念波遮断箱?外す理由くらい簡単に作れると思うのだけど。
映画に歌場面入れるのって東宝は得意のはずですが、怪獣映画だからスタッフは違うかあ。特撮にかぶせるってのは後年の発想なのかしら。いや今でも出来てないな。平成モスラはビデオクリップみたいで映画から浮いてたし。ん?「インファントの娘」は海を渡るモスラにかぶせてたじゃんっ!

航空自衛隊と幼虫モスラのシーンなど技術的に現在と遜色ないように思える部分もあるのですが、車や戦闘機のおもちゃくささとニューカーク市街のちゃちいセットを、どこまで割り引いて考えれば良いか分からない。ジェリー伊藤やフランキー堺の熱演もあってドラマ部分で退屈はしませんけど、よく言われる作品全体のファンタジー性は感じませんでした。モスラてこういうもんだと思ってるので。


DVD特典として、74年のチャンピオン祭り用編集版も採録されています。
いきなり本編のモスラ・ラッシュから始まってビックリするけれど、子供を飽きさせないようにとの配慮でしょう。その割にドラマ部門はバサバサとカットして行きます。40分もカットするんだから当然ですね。歌の部分までカットされていたので、これは頂けないな。

コメンテーターは小泉博。
収録が2003年の「ゴジラVSモスラVSメカゴジラ・東京SOS」の撮影後だったらしく、そちらの話題もチョッピリ。
小泉さん、この映画では、同じ中条信一役で出演されてらっしゃるのですね。42年を経て同じ役で出演する感慨に浸っておられました。

正直、手塚監督のヲタッキーな趣味と子供だましの脚本には、なんの興味もありませんが、こういう形でリスペクトされる過去作品に付随して販売されるDVDなど悪いことばかりでもありませんね。最近のDVD、2割ほど安いし。

インタビューアーはいつもの倉敷保雄さんです。この人は毎回、本当によく調べていて感心するのですが、今回も「発光妖精とモスラ」の小美人が4人だったことや、撮影所の食堂にモスラ・ランチなるメニューがあったことなどトリビアを披露して下さってます。

反対に小泉博はなにも知らない。単に演技したというだけで、それでも上原謙との思い出などは一生懸命語ってくれました。年10本の映画出演が当り前だったという当時、しょうがないことなのでしょう。

わたしは過去の作品だからといって無条件にリスペクトしたりはしません。
でも今のゴジラ映画は、いろんな意味でがんじがらめになっており、重厚という意味の取り違え、子供映画という意味の取り違え、年々減っていく予算、想像のかけらさえ無くしたクリエイターたち、現場が緊張し映像が紡がれて行けばそれだけで満足しているスタッフ、安易なシナリオ、どれを取っても、一度悪い流れを断ち切るべきだと思います。

本年はゴジラ生誕50周年。オール怪獣総出演でゴジラばんざーい!をやったらしばらくお休み下さい。
円谷英二という大天才はもういません。超えるのは技術じゃない。ですよね?

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「ウルトラQ・1」(1966)

ウルトラQという番組は、当初アンバランスゾーンというタイトルで企画されており、石坂浩二のナレーションでも、初期作品にはアンバランスゾーンという言葉が出てきます。体操のウルトラCとオバケのQ太郎でウルトラQだとか違うとか。
全話撮影されてから放映開始となり、第1話だからといって最初の作品とは限らないのも特徴です。このDVDを購入したのは、もちろん浩子ちゃん狙いです。従って記述内容につきましては一方的な偏りがございますことを明記させていただきまーす。

1話・ゴメスを倒せ!
ゴメス。中南米のボクサーにいそうな名前ですね。ウルトラQ第一作ですが、シナリオNoは12。といって12作目とも限らないし撮影順はよく分らない。

東京−大阪間を結ぶ弾丸道路(名神高速のこと?)建設中の北山トンネルで起る古代怪獣ゴメス(ゴメテウス)と怪鳥リトラ(リトラリア)の戦いを描いてはおるのですが、やはりわたしの主眼は桜井浩子さん。当り前のように登場し、当り前のように万城目と一平がヘリを飛ばします。人間関係など一切の説明ナシ。

やっぱり可愛いっ。帽子とかヘルメットとか、かぶりものが似合うのよね。今回は万城目と共に落盤に会い、ゴメスのいるトンネルに閉じ込められてしまいます。ヘトヘトに疲れた浩子さんもステキッ!
ゴメスは東宝から借りたゴジラスーツを流用し改造、リトラも操演用ラドンがベース。公共事業といえば本当にダムとか高速道路だった時代なんだなあと妙に感心した。

2話・五郎とゴロー
知恵遅れの青年五郎が可愛がっている野良猿ゴローが強壮剤・青葉胡桃を食べて巨大化してしまった。
大猿ゴローはキングコング対ゴジラの猿スーツをベースにダサく改造。浩子ちゃんが「なんとか島(忘れた)」から送ってきた写真と手紙を万城目が読むシーンで、もしかして浩子ちゃん、今回は出番無しかと思い興味半減。だらだらあ~と見ていたら 出た。 が。

うーん・・・。
今回はかぶりものが無く髪型がウルトラマンのフジ隊員と同じ。
なんか「サルの惑星」のジーラという女サル科学者に似た髪形で、顔もややというか結構似ている・・。キミィ!なんかかぶれっ!しかもウルトラマンの私服姿の時見たのと同じような垢抜けないスカートだし・・

浩子っ、キミがサルだっ!

3話・宇宙からの贈りもの
よく考えるとサルはゴローで、浩子さんはサルでわありません。似ているけど。といいますかサル当てクイズという回でも無かったような。

いきなり万城目と浩子さんがセスナでデート。二人ともチェックの帽子をかぶっています。良かった良かった。額を出してかぶるのが流行のようで、浩子さんは富士額だ。それで後にフジ隊員と? 疑惑うずまく中、二人はパラシュートで落下する不思議な物体を発見。後に、火星へ打ち上げた探索船と分ります。勝手に帰ってきたわけですな。

それにしても万城目という男、なんざんしょ。星川航空には整備士はいるようだが、他に万城目と一平、二人しかいない。多分責任者なのでしょうが社長という柄でもなく、でも昼間からオープンカーで自由に行動出来るらしい。自称SF作家と言いながら、なにか書いてるところなんぞ見たこと無いし、今回はギャングと殴り合いピストル撃ちまくりです。大体、万城目なんて名字、どうやったら思いつくんだろう。

一の谷博士はカーネル・サンダースそっくり! 火星怪獣ナメゴンのヌメヌメした感じが良かった。

浩子さん、今回はチェックのスカートで、少しラゴンに似ていました。

4話・マンモスフラワー
脚本No.1。実質第一作らしーです。
ある日、丸の内のビルを突き破って巨大な花が咲いたら、という話。一平の彼女、みっちゃん登場。個性的な髪型の源田博士も登場する。どっちも再登場はあるの? 
浩子さんは3話と似たような服装です。可愛いんだけど、ラゴンに見えたり、サルに見えたり、はじめちとせに見えたりもした。沖縄顔ですな。

DVD特典はなーんも無いのですが、あらすじやら解説の書かれた小冊子が付属。万城目淳こと佐原健二へのインタビューも記載。一番大変だったのはラゴンの回(ラゴンが二人いたから?)、一番思い入れがあるのはクモ男爵の回とのことです。見るのか?もういっかな?

平成ガメラシリーズの金子監督が、キャラクター使用料の関係でお蔵入りになった幻のオムニバス映画「ウルトラQ・ザ・ムービー」の冒頭で、マンモスフラワーを使ったのは結構有名ですよね。その時のこともあって「ガメラ2」のレギオン草体はマンモスフラワーなのです。

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「モスラ対ゴジラ」(1964)

モスラから三年後、キングコング対ゴジラから二年後の作品です。ゴジラ映画第四弾。ゴジラ映画の総天然色シネマスコープ(東宝スコープ)第二弾。

冒頭から嵐の海をバックに伊福部メロディが絶好調。ゴジラのテーマの後モスラのテーマ(マハラ・モスラ)へと続き本編突入。静之浦に巨大な卵が流れ着きます。網元は地元の海で捕れたものは自分たちのものと主張してハッピー興行熊山(田島義文)に売却。ちなみに値段は、卵が1個8円で、ざっと見積もって153070個分だから122万4560円なんですと。計り売りかいっ。
熊山のバックには興行界の大物、虎畑(佐原健二)がついています。虎畑は静之浦ハッピーセンターを企画。巨大卵を中心としたレジャーランドです。珍しく佐原健二が悪役で登場しますけど、なかなか良い味出してました。

一方、専門がなにやらよーわからん三浦博士(小泉博)と新聞記者酒井(宝田明)、助手のカメラマン純子(星由里子)は取材中、卵を取り戻しに来たモスラ&小美人と出会い、ハッピー興行へ掛け合いに行くも交渉決裂。小美人はモスラに乗ってインファント島へ帰ってしまう。

その頃、倉田浜干拓地からゴジラが出現して・・。この登場シーンは今見ても凄いです。全身の泥をぶるぶる払い落とす姿が実にカッコよいのです。海から上がってこなかったゴジラも珍しいかな。この後は、尻尾に引っかかったTV塔の反撃に会うわ、お堀に足を取られてバランスを崩し名古屋城をベロベロに壊すわで名古屋の地を満喫されたようです。

キングコングと闘った次、それを超える企画としては、人気作品ラドンかモスラとの戦いしか残っていないわけですが、地味なラドンで1本作るのは難しかったのでしょう。モスラなら色彩も鮮やかですし、インファント島とザ・ピーナッツが使えますから、画面は格段に華やかですね。母性の象徴モスラなら女性層を引き込めるかもしれないし。

ただ、この作品は直接モスラ(1961)との関係は無いらしいです。
続きとすると、えらく世代交代が早いものになっちゃうのと「モスラはわたしたちを守る本能しかない」という前作の設定を曲げてゴジラと戦わせる以上、単純に続編とはいかなかったのでしょうが、脚本は迷走気味でした。

小美人の説明は前作を全く無視しているし、主役の三人はモスラについてなにも知らなかった。
巨大卵を調べに来るような学者と、明らかに芸能関係ではない新聞記者が知らないなら誰も知らないと思うよねフツー。ところがモスラの存在に首を傾げても目の前の小美人は普通に受け入れてるし、翌日の新聞に「踏みにじられたモスラの善意!」とか平然と書く。写真も無いのにトップになるかいそんな記事。

他の登場人物はまだ見ぬモスラの存在を積極的に利用しようとするし、懐疑的なセリフを吐く人もいません。モスラという単語を聞いただけで素直に存在を肯定し受け入れています。巨大卵があるわけですから、なんでも信じられると言えばその通りなのですが、なんか安直すぎるな。
モスラを知ってるのか知らないのかどっちだー!

正直言って「モスラ」「キングコング対ゴジラ」と比べ、ドラマ部門の脚本は格段にチャチいです。登場人物は平坦な描写しかされていないし、新聞社が世界平和のため、取材もせず写真も撮らずインファント島へモスラを迎えに行くのですからムチャクチャですね。世界平和といっても怪獣で怪獣を倒そうというだけですし。前作は船で行ったのに今回はチャーター機。時代は進歩するねえ。

好き嫌いもあるでしょうから個人的な意見なのですけど、小泉博はともかく、宝田明って、怪獣映画の主人公としては品が無さ過ぎるといいますかギラギラしすぎているのではないでしょうか?インファント島民に向かって星由里子が命の尊さを訴えている時でも、宝田明だけは「いいから早くモスラを貸しやがれ分ったか」と考えているようにしか見えません。マドンナ星さんは若大将シリーズの合間に撮影されたようですが、ちょい大根ぽい。綺麗ですけどね。

文句はいっぱいあるのですが、ザ・ピーナッツの歌声が響いてくると印象は一変します。
最初に流れるのは「聖なる泉」(伊福部昭作曲)。歌詞は何語かまるで分りませんが、数あるモスラの歌の中で最も美しい旋律を奏でる曲です。ザ・ピーナッツの、時に同音で、時にオクターブ離れる歌声に魅了されない人はいないでしょう。

伊福部さんは戦後職探しに困って映画音楽の道を歩みましたが、芥川也寸志、黛敏郎らを育て、東京音楽大学学長にまで登りつめた偉大な音楽家です。ゴジラのテーマや怪獣大戦争マーチが耳に残る伊福部メロディですが、こーいうのもうまいんですねえ。
歌は続いてアカペラで「モスラの歌」へ。そして「マハラ・モスラ」(伊福部昭作曲)へと続きます。

さて特技部門では、今回、やたら人物と怪獣、人物と小美人がワンカットに収まる合成シーンが目に付きます。オックスベリー社から購入した6,000万円とも4,000万円とも言われるオプティカルプリンターの威力ですね。着ぐるみも随分軽くなったようでゴジラの動きも軽快です。ただ、モスラの造りや動きは前作に及びません。といいますか現在に至るまで遠く及んでいませんが、それだけ「モスラ」(1961)が労力と予算を注ぎ込んだ作品だったのでしょう。

成虫モスラの圧倒的強さ、卵から産まれた幼虫モスラのけなげでクレバーな戦いは見る者を引き込みますし、自衛隊もA作戦、B作戦と大健闘です。A作戦だけ急に夜になったのは変ですがまいっか。手元に小美人がいるので主人公たちが怪獣の戦いを見守るのは当然ですけど、この「見守り型格闘形式」は後々まで続いて行きますね。

いろいろな意味で、後の東宝怪獣映画のスタイルを形作った「墜落の始まり」であると共に、わたしの心の中に深く残り続けている作品でもあります。本当のところ、見ないほうが良かったかも。自分が大人になったのか、時代の空気がシビアなのか分りません。


オーディオコメンテーターは佐原健二!
本当はこの映画、改めて見たことはありませんが、ビデオも持っていたし過去に何度も見ています。
それでもDVDを購入したのは、佐原健二だからさ。だってこの人の出番、途中で終わっちゃうし、モスゴジネタなんてほとんど無いだろう。

佐原さんが、他の東宝レギュラー陣と大きく異なるのは「ウルトラQ」万城目淳その人であること!
ウルトラQなんて今でもラヂオ番組やってるんだぜっ。きっと濃い話が聞けるに違いありません。いつもマニアックな話を振っては空振りしているインタビュアーの倉敷さんが見逃すはずは無いでしょう。

倉敷さんはスカパーの海外サッカー中継のアナウンサーとして高い支持を集めていらっしゃるフリーのアナウンサーです。なんで怪獣映画に詳しいのか知りませんが、海外のサッカーも異様に詳しいですよね。

前半は初主演映画「空の大怪獣ラドン」ネタで盛り上がり、後半は思ったとおり「ウルトラQ」ネタ満載でした。

東宝怪獣映画に一番数多く出演した俳優「佐原健二」は、さすがに一味違いました。本多監督の話、円谷特技監督の話までも聞くことが出来、他の俳優さんのように、倉敷さんが振ったネタをスカすことなど全くありません。ザ・ピーナッツの伊藤エミさんと踊った話や、石原裕次郎さんとの思い出も披露してくれました。万城目は「まんじょうめ」が正しいそうです。良かった。(なにがだ) ケムール人に変身するとき、自分で耳を動かしてみせた話とか嬉々として語っていました。

他のDVD特典は、1980年、最後のチャンピオン祭りで「ドラえもん/のび太の恐竜」と併映された75分ヴァージョンと8mmの「モスラ アタック東京」を収録。チャンピオン祭り版は、やっぱり最初にダイジェストが延々流れるんだけど、本編(89分)と大差なし。(をいっ) このヴァージョンにのみ上映後流された変な歌まで収録されていました。ゴジラの心は誰にも分らない、だそーな。フォークソングぽいけど、歌ってるお前らが誰なのか、誰にも分らない。

小美人はいつの間にモスラから降りモスラに乗って帰ったのだろう?これが映画最大の謎です。(笑) 
マハラ・モスラが流れる中、小美人たちが「さようならみなさん、さようなら」と叫んで帰っていくラストは清々しいですね。

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「三大怪獣地球最大の決戦」(1964)

地球最大の決戦です。実は初見です。「モスラ対ゴジラ」と同年、昭和39年に封切られました。「モスラ対ゴジラ」がゴールデンウィークの公開、こちらは冬休みに合せて公開です。黒沢明監督「赤ひげ」のクランクアップが遅れたため、急遽撮影が始まったらしい。

この年、東宝では3本の怪獣映画が公開されています。年2本のゴジラも最初で最後なら年間3本の怪獣映画も最初で最後ですね。もう1本の「宇宙大怪獣ドゴラ」でこの映画の主役、夏木陽介は若林映子と共演しています。TVが一般家庭にも普及してきて、映画も娯楽の中心では無くなりつつあったこの頃、東宝も必死だったのでしょう。円谷・本多の大御所コンビも低予算でフル稼働ですね。

ストーリーは結構複雑です。地球温暖化など異常気象が続いており、隕石が頻繁に落下しています。その1つが黒部渓谷に落ち、調査に帝都工大地質学者の村井教授(小泉博)ら一行が向います。これが話の1つ。

セルジナ公国サルノ王女(若林映子)が自家用機で来日しますが、海上を飛行中、隕石と衝突して爆発。その直前、王女は明るい光に照らされ、自ら機外へ飛び出します。王女の警護を担当するはずだった進藤刑事(夏木陽介)は憮然としますが、新聞で王女とそっくりな女性の写真を発見、調査を開始します。

渋谷で、浮浪者の格好をした金星人を名乗る女性が街頭演説を始め、阿蘇でラドンが蘇ると予言。進藤刑事の妹、ラジオインタビュアーの直子(星由里子)はさっそくインタビューを開始します。ところがこの予言が当ってしまったからさあ大変。金星人は一躍有名人となり、王女暗殺のため来日していた殺し屋チーム(伊藤久哉)に狙われることとなります。だって金星人は王女だし。これが話の1つ。

TV番組「あの方はどうしているのでしょう?」。子供の、モスラに会いたい!という無茶な願いに答えてインファント島から小美人が来日!「幸せを呼ぼう」を歌います。出演を終えた小美人は大型客船でインファント島へ帰国の途に着こうとしますが突然、金星人がいらっしゃり、この船に乗ってはいけないとおっしゃられる。騒然とする船上で、小美人は単独で金星人のインタヴューを狙う直子のバッグに入ります。これが話の1つです。

三つの流れはひとつにまとまって行くのですが、映画中にTV番組が始まったのにビックリ。小美人がTV出演のため来日ですぜ。「モスラ対ゴジラ」と同年公開であるばかりか明らかな続編であるにもかかわらず、なんなんだこの展開は。
しかも、小美人、子供に対する言葉は意外にはすっぱです。

「おねえちゃん、モスラは二人とも元気?」
「ありがと。でも、ひとつ死んじゃったのよ」
ひひひひとつかいっ!ひとつかーいっ!

「ぼうや、モスラに会いたい?じゃぼうやたちはじっと目をつぶってんの。これからお姉さんたちが歌いますからね」
ここここれがインファント島の妖精かいっ!つぶってんの、てチーママかーいっ!

そして始まるムード歌謡。
「幸せを呼ぼう」 作詞・岩谷時子 作曲・宮川 泰 当時のヒットメーカーですね。初めて聞きました。音が割れててちょっと残念。
この歌は、国会答弁のよーな防衛会議?の最中にも延々と歌われます。思いっきりビデオクリップ風です。ひょっとしてアイドル映画だったの?

会議での小美人がまた凄い。「ゴジラとラドンを説得すれば」だって。せせ説得出来るんかいっ!だったら「モスラ対ゴジラ」の時だって、説得すりゃ良かったやんけっ! 防衛大臣の返答がまたイカしてるね。

「誰がゴジラとラドンを説得するの」キミがやりなさいっ!是非キミが説得してみなさいっ!防衛大臣だろっ!

そして10分後、説得に駆けつけるモスラ幼虫。早いぜっ。
意外と近いインファント島。インファント島行きの船って定期便であるんかいね。小美人、乗って帰ろうとしてたもんね。

2匹を説得するモスラ、それを同時通訳するザ・ピーナッツ。
「ゴジラは、なんで俺たちが人間どもを助けないといけないんだ。と言っています」
「ラドンもそうだそうだと言っています」
「モスラは今までのいきがかりはサッパリと捨てようではないか。と言っています」
怪獣の言葉は共通なんかい。通訳できたんかいっ!しかも思考が論理的ぢゃねーか。(泣) 

もう、こんな風にザ・ピーナッツを使わないで下さい。
というまでもなく、これが最後のモスラ出演となりました。次回作ではザ・バンビに代わっています。

ここから先はもう書きません。というか書けません。笑った笑った。ものすげー笑えます。
冗談でもイヤミでも無く、思わず吹き出してしまう。だって、ゴジラがチ○コ(無いけど)に引力光線受けて股間隠したり、お尻に受けて飛び跳ねたり。おまけに自分でも腹抱えて笑ってるし。半年で随分変わったなキミ。外見は不細工になったけど、この映画には合ってたかもしらんね。キングギドラにやられて弱っているモスラに尻尾を咥えさせ山の上へ引いて行くなど男気も見せます。(んなもん見せるなっ)
とにかく、半年であまりに変わったので驚きました。ドラマ部分は豪華東宝オールスターキャストだし、ギャップが凄かった。

そういえば殺し屋のボスががけ崩れで死ぬんですけど、発泡スチロールの大岩を受け止めそこね、一旦、前に落としそうになってからグイと持ち上げて、そのまま落ちて行きました。背筋が凄いねっ!


「さようならみなさん、さようなら」
子供以外に礼儀正しい小美人は、前作と同じようにお別れを言って帰ります。人間はサルノ王女の見送りで空港へ行って、突然「ローマの休日」ごっこを始めており、海岸には誰もいない・・・

あ。ゴジラとラドンが並んで見送ってるぞ!
そっか。ゴジラとラドンに向けた言葉だったのね。さすがに手は振ってなかったなゴジラ。前作と同じラストシーンなのに。寒々しいことで。

金星人=サルノ王女、若林映子さんは、既にご自分のキャラを確立されており堂々たるものです。綺麗だしスタイル良いし演技派だし素晴らしい。
金星人は地球人の先祖で、時々その記憶が蘇るのですと。斬新なアイディアですね。


オーディオコメンタリーはその若林映子(あきこ)。インタビュアーはなぜか佐藤利明。て誰?悪くないんですけど、咬みまくりでリズム悪い。
この年は東京オリンピック開催の年であるという佐藤氏に対し、この年は水不足で・・と意外な反応を示す若林さん。せっかく落ち着いた佐藤氏、タジタジです。

若林さんは、黒沢明の「隠し砦の三悪人」雪姫役のオーディションに応募したのがきっかけで東宝入社。イタリア映画出演などを経て、国際秘密警察シリーズ(国産の007?)等、水野久美さんと並んで東宝の美人悪女役には欠かせないスターでした。が。よーしゃべるおばさんやでーこの人。
非常に気さくな人で、東宝大部屋の俳優さんやスタッフにも詳しく、楽しい会話が続きます。この映画も事前に見て来たようで、予習もバッチリ。お気に入りは「モスラちゃん」のようでした。あとピーナッツさんと志村喬さんも大好きみたいで。

惜しむらくはインタヴュアーの佐藤氏が、画面から離れられないといいますか、倉敷さんのように会話の幅が無いこと。
おかげで「007は二度死ぬ」の撮影話はご自分からして下さったものの、ショーンコネリーの話なんか全く出ませんでした。残念だったなあ。

ラストシーンは実際、本多監督から「ローマの休日」を意識して演技してごらんと言われたのだそうです。


映像特典は他に、ドゴラ、三大怪獣のメイキング。ドゴラは思いっきり巨大コンドームでした。ラドンの着ぐるみを作っているところなど、貴重な映像満載です。あとは初代ゴジラ俳優、中島春雄のインタヴュー。俳優学校で丹波哲郎と同期だった話、三船敏郎が掃除好きだったとか豚汁作ったとかゆう話から始まって、ゴジラへ入ることになったきっかけ等が語られて行きます。作品毎の解説もあって、かなり面白いです。「フランケンシュタイン対地底怪獣」(変な題名)のフランケンシュタイン役(変だって。フランケンシュタインは怪物を作った博士の名前だろっ)は、素人の俳優さんで、立ち回りなんか全然知らなくて全部教えたのだそうです。へえへえ。

ちょっと面食らいましたが、色々な意味で楽しめる1本でした。
予算のせいか防衛大臣がお手上げしたので自衛隊出動は無し、ゴジラの放射能光線も最初は勢いが良かったけど、対ラドンの段階で煙みたいになって、対キングギドラじゃ石投げが最大の攻撃になっちゃった。反対にキングギドラは引力光線出しまくりでカッコ良かったです。でもゴジラやラドンにはあまり効かなかったように見えました。

最後、時系列的には小美人・モスラを見送って、後日王女を空港へという順序なのでしょうが、意図的に入れ替えてますよね。そうせざるをえない強烈な理由が有るんですけど(笑)、大活躍してくれた小美人&モスラをゴジラとラドンだけが見送るという、寂しい終り方になってしまい残念です。

人間のために戦わないと一旦は拒否したものの、単身戦う幼虫モスラに心を打たれ、共闘でキングギドラを追い払ったゴジラとラドン。キミたちは漢だっ!(違)  

この年はもう1本、幻の企画「ゴジラ対若大将」もありましたね。

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「キングコングの逆襲」(1967)

天才科学者であり犯罪者でもある、ふ〜博士が、大ザルを追いまわす話。

フーくんは、某国から秘密の依頼を受けております。なんか知らんけど原爆が簡単に作れちゃう「エレメントX」てー物質が北極の地下に埋まっておりまして。それを掘り出せって依頼なんだな。

フーくんはサル型掘削ロボットで掘り出そうとするわけ。大型の掘削機械を設置運用するよりロボットのほーが安上がりつーことさ。高いのは人件費と光熱費だからな。ふっふ。

ところがエレメントXは強烈な電磁波を発していて、サルロボはコントロール不能になってまった。

「大ザルにこんな真似は出来まい」 自慢げなフーくんも、これにはビックリだ。

で考えついた作戦が、「それなら本物の大ザルに掘ってもらおー作戦」。首尾よく大ザル捕獲に成功し、催眠術にかけて掘らせたわけさ。大ザルは単純だから。よーかかるんよ催眠術。

南国生まれの大ザル、日本語を理解しますから、フーくんにイヤホンをつけて貰って命令も良く聞こえます。北極は寒いけど我慢だっ。ところがエレメントXがあまりに光るからさー大変。眩すぎて催眠が解けちゃった。

「サルロボにこんな真似は出来まい」 自慢げなフーくんも、これにはビックリだ。

サルくん、怒り狂ってイヤホンも投げ出した。さぶいっちゅーねん!南国のサルやでっ、しもやけ出来てまうやんかっ!
逃げ出したサルくん捕獲にサルロボ2号を向かわせるも、サルくん、勢い余って海へ飛び込み、あまりの冷たさに気づいたら東京まで泳いで来ちゃった。

しつこいフーくんもやって来て、サルくんとサルロボくんの闘いが始まります。先に東京タワーのてっぺんへ登ったほーが勝ちだーっ。


とゆうストーリー。
ここで主な登場人物を紹介しておきましょー。

・キングコング
モンド島(ジャワ島方面らしー)の大ザル。人間の言葉を理解する。みんな日本語で喋ってるから日本語を理解するのだ。
モンド島へ来たスーザンに一目ぼれ。ゴロザウルス&大海ヘビの脅威から守る。へっへ。もうわしの女じゃ。ところがこのアマ、恩知らずにもさっさと帰ろうしよるねん。こらこら話ちゃうやんかっ。調査団の潜水艦を揺すったら、出てきたスーザンに怒られて即失恋。がっかりだ。
流れ流れて東京。再会したスーザンは妙に気のあるそぶりでわないかっ。もう会えへん思うとったのにー。興奮のあまりクラクラ〜て、サルロボのランプで催眠術にかかっとんのやんかー。でも立ち直り、さらわれた彼女を見事奪還した。
それはいいけど、東京タワーに登ってるうち、女は宝田明と抱き合っとるやん。自分は利用されただけと悟り、すごすごとモンド島に帰るコングであった。手玉に取られっぱなしやね。これだから人間の女は怖い。
帰りがけに「その船を止めてー」とスーザンに命令され、二回も振りやがったくせに、と思いつつDr.フーの船をひっくり返す気の良さを見せた。

・メカニコング
寒冷地仕様多機能型掘削ロボット。スーザンを片手に握り東京タワーを登った。掘削機械として、その精度と身のこなしは卓越したものだ。これなら化石だって掘れるよ。対キングコング用兵器は、目のサーチライトと、後に無理やり頭のてっぺんに付けられた催眠ライト塔。最後は東京タワーから落ちて粉々になってしまった。残念。

・ドクター・フー(天本英世)
主役。天本さんがあまりに若いので驚く。変な肘打ちでネルソンを倒すあたり、単なる科学者でわあるまい。唐突な動きで、相手に当ってないよーに見えるが実は気孔の一種かも。怪しい存在感は抜群。他の人じゃ出来ない。サルくんに船をひっくり返されて壮絶な最後を遂げる。

・Dr.フーの手下のみなさん
豪華メンバーなのに、ほとんど喋らない。その他大勢。終始ドクター・フーの行動に不審げな表情だった。

・カールネルソン(ローズリーズン) 吹替え・田口計
国連調査団の科学者にして、潜水艦エクスプロアー号の司令官。
Dr.フーとは同門らしく、旧知の仲だった。メカニコングは彼の発案らしー。頼れるリーダーぶりを発揮するが、色気仕掛けのマダム・ピラニアを手玉にとってしまうあたり、実はかなりの経験を積んだ遊び人であろー。

・スーザンワトソン(リンダミラー) 吹替え・山東昭子
エクスプロアー号の看護婦。モンド島で恐竜と大海ヘビから守ってもらったくせに、お礼も言わずコングに帰還を命じ、手ひどい振りかたをする。
そのくせ、東京では被害を出させないため、こんぐぅぅ、わたしよぉぉと両手を掲げ、自ら抱き上げてもらった。
やらしい女だ
。 清純そうなフリして、あばずれであろー。

・野村次郎(宝田明)
国連調査団の一員。エクスプロアー号に乗る自衛隊一尉。
思いっきり端役。外人に混じって演技したせいか、キザな自己主張も無く好青年だった。感じいいとなんの取り得も無くなっちゃうみたいで影が薄いです。

・マダム・ピラニア(浜美枝)
この年は「007は二度死ぬ」も公開。気を使ってもらい、スポーティなパンツルックから妖艶なドレス姿まで衣装変えまくりだ。世界のボンドガールだからね。とっても綺麗です。ドクター・フーのスポンサーである、原爆を保有していない東洋の小国、の諜報員。ドクター・フーとの連絡係を務める。クールでフーくんと互角に渡り合うも、ネルソンにたらし込まれそーになるあたり、実は純な人。東京上陸からおかしくなり、日本で破壊工作を行ってはいけないと慌てふためく。おまけにネルソン一行を逃がし、妨害工作の果て、フーくんに撃たれた。親日家で?


脚本は馬渕薫さん。この人の本はクールで大人っぽいんですけど一風変わってる。内容自体は派手なんだけど、なんか地味な印象を受けるんですよねー。小道具が少ないのかもしれません。よく考えているよーでその実無茶なことやってるし。北極からひと泳ぎしたら東京湾って、そりゃないでしょー。
どこまでが冗談なのかよー分らんのも特徴。ドクターフーの「キングコングにこの真似は出来まい」「メカニコングにこの真似は出来まい」発言なんか冗談だか本気だかわかりゃしない。国連調査団の3人がモンド島に上陸するシーンも凄いよ。丘の上に酋長みたいな老人が一人立っていて、手旗信号みたいな一人ゴレンジャー決めポーズみたいな踊りを延々やりながら叫んでる。それをネルソンがいちいち訳すんだけど、別にそんな人出なくたっていーじゃん。すぐにゴロザウルスもキングコングも出てくるしシチュエーション変すぎ。
おまけに、この老人、後にDr.フーに殺されるんですが、それがまたとってつけたよーな殺され方で。ネルソン一行が発見した時の会話ときたら・・

宝田明・「他の島民は?」
ネルソン「彼が最後の一人だ」

島民一人かい! てーか、わざわざそんな説明しなくても。見てる時は「?」マークが頭の中に立つだけなんですが、さざ波のよーに笑いがこみ上げてくる。脚本てセリフの一行一行に意味があると思うんですけど、登場自体にまるで意味が無いぞ。(笑) その老人が「「沢村いき雄」だったので余計に笑えました。いき雄さん、東宝シリーズを見てるといやでも目につくワンポイントの名優です。

ミニチュアでは、Dr.フーの手下たちが乗るジェットヘリ軍団が可愛くてデザインも良かった。東京のセットも凄く良い出来でした。
でもなあ。ゴロザウルスの飛び蹴りは結構話題になったけど、今見るとだっせーよ。コングの着ぐるみもださださ。体型がサルっぽくなったと話題だったのですけどねー。今見ると「キングコング対ゴジラ」のほーがよっぽど良い。
円谷英二さんは、この作品を最後に怪獣映画から勇退。でも厳密にはこれって怪獣出てこないよね。次作「緯度ゼロ大作戦」が最後の作品です。版権の都合でビデオ化はされていません。

オーディオコメンタリー。
コメンテーターは特技カメラマンの富岡素敏さん。インタビューアーはいつもの倉敷保雄さんです。
富岡さん、北極なのに全然寒そうじゃない、海上なのに揺れてない風もないと映画に文句つけまくりでかなり楽しかったです。カメラやフィルムの話になると、ちょっと難しくて理解出来ませんでしたが、さすが倉敷さん、どんな話題も勉強済みで頭が下がりました。倉敷さんは本当に凄いわ。


ところで。なあサルロボ。サルくん捕獲に行ったんだろ。なんで東京タワーに登ったん?夜景見たかったの?



注・部分的に著しく内容がねじまがっておりますが「キングコングの逆襲」は先行してアニメシリーズが放映されたこともあり、世界的に大ヒットしましたし、今なお評価の高い作品です。遊び人でもあばずれでもありません。

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「ゴジラXモスラXメカゴジラ東京SOS」(2003)

前作「ゴジラ対メカゴジラ」の続編。
手塚さん、善戦したと思います。ラウンド方式みたいに戦って、1ラウンドは負け〜みたいな方式はやめてスッパリ1回勝負にしたのが良かった。着ぐるみの出来も良かったし、ミニチュアもまあ良かった。

でもさ。所詮ヲタクじゃん。ヲタクのやることって内側にしか向いてないんだよな。
いかに怪獣映画らしくするか、いかに東宝の伝統を守るか、いかに円谷先生に近づけるか、そういうことしか考えてないような気がする。

そりゃね、現場の東宝スタジオで大掛かりなセット組んでりゃ壮観だし凄いです。今までのモスラで一番凄いってーのはわかる。ゴジラの表情や口の動き、歯茎までいいよ。わくわくするね。小泉博まで引っ張り出して、「モスラ」当時の新聞やら資料を執拗に作りこんでみせ、なおかつそれを写さないとゆーヲタクっぷりも別にいーです。

だけど、その自慢のモスラのスポーツカイトみたいな羽がスクリーンに写された時どー見えるか考えたこと無いんかね?表情豊かなおもちゃのゴジラがいかにもおもちゃとして写ってることに気がつかないんかね?

怪獣映画ヲタクどもが寄り集まっても、東宝怪獣映画ですってものしか作れない。
それ以上のものは目指してないし、眼中に無いんだもん。
ハリウッドのゴジラはイグアナでしかないけれど、少なくても生物っぽかったよなあ。

細かいことを書いていくと、メカゴジラが意思を持って最後にGOODBYEのメッセージを出したとか、映像以上に強烈なダメ出しを食らわせちゃうから書きません。実際、ヲタクなりに頑張ったと思います。

この映画、甥っ子と一緒に見たのですが、甥っ子はラスト・サムライのほーに興味あったみたい。映画なんか見ないでサムライの強さを熱っぽく語っておりました。俺が小学生の時ってゴジラに夢中だったのな。今じゃヲタクのものなんかねえゴジラ。

オーディオコメンタリー、倉敷さんの声が聞きたくてしばらく見てましたが途中でやめた。釈由美子の起用について手塚は、東宝から連続起用は前例が無いからやめてくれと言われたとだけ答え、あとは興味なさそうでした。大人なのかほんとに興味無かったのかわからず。
特典ディスクはメイキング他。見てない。

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「ウルトラシリーズ トライアル・エディション」

このディスクは、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンから各1話を採録した、ウルトラシリーズ入門編のようなものです。値段も4話101分で\1,995(税込)と値頃感があり、気軽に楽しめますが、内容もその程度のものだと思えば間違いありません。収録作品は以下の四作品。かる〜くご紹介しときます。

ウルトラQ・第19話「2020年の挑戦」
監督・飯島敏宏、脚本・千束北男、金城哲夫、特技・有川貞昌


ケムール人登場。なんでこれを選んだのかわかりませんが、多分宇宙人が出てくる侵略物で、次の「侵略者を撃て」に繋がるものだからでしょう。脚本の千束北男は飯島監督のペンネームですね。住んでた場所が千束北だったという話ですが確認はしていません。ケムール人は着ぐるみにウエットスーツが使われた初めての造形で、その意味では画期的な作品です。
ウルトラマンのムラマツキャップ、小林昭二がずっと出てるのも見逃せません。その分、万城目や由利子さんのキャラが立っておらず、2020年や侵略という言葉にどれほどの意味があるのか中途半端です。ウルトラQてこーいうの多いなと思わせるエンディングですね。
佐原健二がケムール人に変身する時、自分で耳を動かしたという話を聞きましたが、あまりにもダイナミックに動いてるのでむっちゃ驚いたです。あと久しぶりに浩子さんを見ましたが、ウルトラQも終盤にさしかかり、ちょっとふっくらして来た感じ。ウルトラマンの浩子さんに近くなっています。(当たり前だ)

ウルトラマン・第2話「侵略者を撃て」
監督・飯島敏宏、脚本・千束北男、特技・的場徹


バルタン星人登場。これは文句無く傑作。イデ隊員こと二瓶正也さんの魅力爆発です。若大将シリーズの準レギュラーとしても有名な人ですが、こんな風にカメラに向かって語りかけることが出来る人って今の俳優さんではいないなあと思いました。石井伊吉さんもいい演技をしています。後に毒蝮三太夫と改名しババァ相手に毒舌してましたが今はどうなさってるのでしょうか?コスモスの映画にゲスト出演して以降見てません。
さて、カラーで見る浩子さんですが、やっぱり可愛いといえば可愛い。科特隊の制服も似合ってますね。
俳優さんが良い演技をされているとドラマ部分が引き立つので安心して見れます。バルタンの造形は今見ても秀逸です。皇太子殿下の初めて自費で購入された本が「怪獣大図鑑」であったように、ウルトラマンからセブンにかけての一時期がウルトラシリーズの最盛期だったのでしょう。

ウルトラセブン・第8話「狙われた街」
監督・実相寺昭雄、脚本・金城哲夫、特技・大木淳


ちゃぶ台を挟み、あぐらをかいて語り合うモロボシ・ダンとメトロン星人。あまりにも有名なひとコマですね。今更実相寺昭雄について語る気もありませんが、やっぱりドラマ部分がしっかりしているので、とっても楽しめます。差別用語も含め、ダンとアンヌの私服や当時の車、町並み、タバコの自販機など、内容以外でも興味深い作品となっています。今やハゲジジィと化した森次晃嗣も若々しい姿を見せており、キリヤマ隊長中山昭二以下、フルハシ隊員石井伊吉、ソガ隊員、アマギ隊員とウルトラ警備隊のメンバーは皆かっこいい。ソガ隊員、古谷敏さんは、ケムール人、ウルトラマンのアクターから隊員へと昇格した人です。上から三本全部出てますね。
アンヌ隊員、菱見百合子さんのチャーミングなお姿も見逃せません。

帰ってきたウルトラマン・第1話「怪獣総進撃」
監督・本多猪四郎、脚本・上原正三、特技・高野宏一


セブン終了時から二年半。ウルトラマンが帰ってきた。スタッフも秀逸だ。怪獣もなんと三体登場。でも。全然面白くない。地味ダサ。サイテー。最悪。見るべきものは岸田森と榊原るみくらい。当時売れっ子だったるみさんの都合でこの二人は途中で死んじゃうんだけど。ジャンプ力をつけるために丸太を担いでみたり(飛べるんだからそんなもんいらんだろーが)特訓がキーワードのシリーズでしたが、あまりの地味さに途中からウルトラセブンが来たりしましたっけ。キマン(帰マン)とかカエリマン(帰りマン)とか後にジャック(テキトーにつけるな)とか呼ばれてる二代目ウルトラマンですが、こいつと次のウルトラマンエースは地味地味で、かといってマンタロウ以降のお子様路線もどうかなーとは思うです。
なにが地味って、MATという組織自体、上層の防衛軍から解散解散と怒鳴られ続けるダメ組織。ウルトラマンに変身する団次郎もダメ隊員。怒られてばっかし。団くんは横ワケの長髪。襟の高いシャツとベスト、垢抜けないことこの上ナシだ。変身もアイテムナシ。ウルトラマンは団くんにカンドーして自分の命を与えたのだけれど、変身していい時にはもや〜とした雲を出す。その時以外は変身できないのね。セブンがブレスレットをくれてから違ったかもしれないけど忘れた。
シリーズを振り返るとベムスターという怪獣しか浮かんで来ないので、あの回を入れてくれると良かったです。出来れば帰って来ないほうが良かった。以後、アイドル奥さま路線という活路を見出すまで、ずっとウルトラ氷河期が続いたように思えます。


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