ぱんからんぶ〜ん
Betta sp. Pankalanbun2

ご存知のように、ベタとは主にマレー半島とその近隣諸国に生息する、グーラミィなどと同じ、ラビリンス器官を持った熱帯魚です。

マレー半島にはタイとマレーシアの一部しかありませんが、南端の対岸にはシンガポール、マラッカ海峡を挟んで、北沖合が'04.12.26スマトラ沖大地震の震源地となったスマトラ島、東にはボルネオ島があります。

今回お迎えするベタsp.パンカランブーンは、ボルネオ島のごく一部に生息する野生のベタです。

このボルネオ島というのは、グリーンランド、ニューギニアに次ぐ、世界で三番目に大きな島で、面積は日本の約2倍。赤道直下に位置します。ボルネオの熱帯雨林には1億数千万年という歴史があって複雑な生態系が形成されています。子供の頃、地図にはボルネオと書いてあったように思うのですが、今見るとカリマンタンと書いてあったので驚きました。

ボルネオ島にはインドネシア、マレーシア、ブルネイの3国が共存しています。
大雑把に言うと、南2/3がインドネシア、北1/3がマレーシア、ブルネイはマレーシア領サバ州とサラワク州の間にある、とても小さな国です。
インドネシア領には東カリマンタン州・西カリマンタン州・南カリマンタン州・中央カリマンタン州があります。

ボルネオ(Borneo)は英語です。マレーシアでもボルネオと呼ぶみたいです。首都クアラルンプールのあるマレー半島側が西マレーシアで、海を隔てたボルネオの二州が東マレーシア。

ところがインドネシアではボルネオをカリマンタン(Kalimantan)と呼んでおり、マレーシア側の地域を指す場合ボルネオ島、インドネシア側の地域を指す場合カリマンタン島と使い分けるのが一般的かもしれません。

インドネシアはバリ、スラウェシ、スマトラ、カリマンタン、ニューギニア、ティモールなど一万数千の島々に三千以上の民族が暮らす世界最大の群島共和国で、首都はジャワ島のジャカルタ。三千の言語を持つ国って凄いですね。

ブルネイ ダルサラームという国は今は小さいですが、元々とても大きな領土を持っていて、ボルネオ(Borneo)の語源はブルネイ(Brunei Darussalam)です。

ベタsp.パンカランブーンの話に戻します。
パンカランブーンは、中央カリマンタン州西Pankalanbunという町の郊外で発見されました。
バブルネスト(泡巣を作って産卵する)タイプで、コッキーナ・グループのベタです。

ごくごく大雑把にまとめますと、バブルネストは3つのグループに分けることが出来ます。

1・スプレンデンス・グループ
タイの闘魚プラガットや、並ベタ・トラベタと呼ばれるトラディショナルベタ、コンテストも開かれるショーベタの原種がスプレンデンス(Betta splendens)。
プラガットの野生化したものと区別がつきにくいらしく、原種の特定は難しいようです。このグループにはインベリス(Betta imbellis)やスマラグディナ(Betta smaragdina)などがいますけど、やっぱり有名なのは並ベタ。

2・コッキーナ・グループ
コッキーナ(Betta coccina)はスマトラ、マレー半島の先端ジョホール周辺に生息しています。コッキーナグループの種はスプレンデンスグループに比べると細身です。闘争本能がさほど強くない品種も多いです。
インドネシアのバンカ島に生息するブルディガーラ(Betta burdigala)は、外見がsp.パンカランブーンと酷似しており、同種の地域変種説が有力です。

3.ベリカ・グループ
ベリカ(Betta bellica)は10cmオーバーに成長する大型種です。

同じような場所にいる同じ属なのに、バブルネストとマウスブルードに別れるのはなんか妙ですね。
今回は関係もないし紹介もしませんが、実はマウスブルード種のベタは大変種類が豊富で、バブルネストの比ではありません。日本でベタというと並ベタがあまりにも有名なので、意外かもしれませんね。

ということで、忘れもしない2005年1月22日。(画像の日付によるとその日です。て忘れてるじゃん)
休日のはずだったのに、前日の夜、急に「大あん巻」で有名な地方の店頭へ派遣が決定して身動きもとれず、強烈に寒くて辛い作業だったのを覚えています。昼までと聞いていたのに、朝確認するとそう言わないと誰も出てこないからと笑われ、結局ほぼ1日仕事でした。へろへろになって帰ったら、ちうさいさんから到着の無事を確認する心配メールも届いており、ご迷惑おかけしました。

さて、これが水合せの時、撮影した写真です。いかがですか?メスも綺麗ですね、パンカランブーン。一番メスの綺麗なペアを送って頂いたそうです。ありがとうございました。

なぜかしら、パンカランブーンに同封されて来ました。

中南米に生息するリヴルス属の卵生メダカです。
リヴルスはヨーロッパなどでは人気ですが、日本ではあまり馴染みのある熱帯魚とは言えません。

卵生メダカ、いわゆる卵目は、アフリカ種のアフィオセミオン属、ノソブランキウス属などのマニアは多いですが、リヴルスとなると知名度も低く入荷も少ないのではないでしょうか。

なんちゅうマニアな人だ。
入ってたペットボトルに「リヴルスsp.レッド」と書いてなければわからなかったかも。こちらもペアで送って頂きました。

わたくし、もちろん卵目マニアではありません。それでも探してみるとリヴルス12品種の掲載された本がありました。

その記事によるとリヴルス属は100種類以上いるそうで、12くらいじゃどうにもなりませんね。そこでぐぐってみました。

うーん。初心者にはツラい。全部同じに見えます。それでもチラつくのはRivulus sp. Rio Itayaという名前。

Rio Takinoなどという不思議グッピーも存在しますので一応調べてみたところ、Rio Itayaはペルーに実在する川らしいです。それ以上わかりませんでした。

このコーナーでは、リヴルスsp.レッドの飼育経過も併せて報告出来ればと思っています。



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